DuraSite-Edge Online Manual

2. キャッシュ対象、非キャッシュ対象指定


機能概要 #

特定のURIパス(またはパスパターン)を指定して、コンテンツを強制的にキャッシュ対象とする、あるいは逆にキャッシュ対象外とするルール設定機能です。

この機能により、お客様のWebサイトやアプリケーション内の特定のセクションやリソースに対して、意図したキャッシュ動作を強制することができます。

パス指定キャッシュ制御とは

デフォルトのキャッシュ判定ルールを上書きして、特定のURIパスに対してキャッシュ動作を強制的に制御する機能です。オリジンサーバーのヘッダ設定よりも優先されます。

設定方法 #

キャッシュ対象/非キャッシュ対象の指定は、DuraSite-Edgeの管理画面からお客様自身でルールとして設定できます。

  1. 管理画面にログインし、「URLベース詳細設定登録」にアクセスします。
  2. 対象パスの指定:
    • 入力フィールド: キャッシュ動作を制御したいURIパスを入力してください(例: /images/)。
    • マッチ方法: 完全一致または前方一致を選択します。
  3. アクション設定:
    • キャッシュ有効化: 指定パスを強制的にキャッシュ対象とします。
    • キャッシュ無効化: 指定パスを強制的にキャッシュ対象外とします。
  4. すべての設定が完了したら、「保存」ボタンをクリックします。設定が反映されるまで、少し時間がかかる場合があります。

設定項目 #

パス指定キャッシュ制御で設定可能な項目は以下の通りです:

設定項目説明設定例
対象パスキャッシュ制御を適用するURIパス/images/
/api/static/
マッチ方法パスの一致判定方法前方一致、完全一致
アクションキャッシュ有効化または無効化強制キャッシュ、キャッシュ禁止

ユースケース #

パス指定キャッシュ制御が有効な具体的なシナリオをご紹介します:

動的コンテンツのキャッシュ無効化 #

管理画面やマイページなど、ユーザー固有情報が表示されるセクションを確実にキャッシュ対象外にします。

適用例:/admin/、/mypage/、/api/realtime_status

静的コンテンツの強制キャッシュ #

CSSやJavaScriptファイルなどの静的アセットを、オリジンサーバーのヘッダ設定に依らず確実にキャッシュします。

適用例:/assets/、/static/、/download/largefile.zip

特殊条件でのキャッシュ制御 #

Set-Cookieヘッダが付与されるが、ファイル自体はキャッシュさせたい場合など、特殊な条件に対応します。

適用例:ダウンロードファイル、分析タグ付きの静的リソース

注意事項 #

パス指定キャッシュ制御をご利用いただく際の重要な注意点をご確認ください:

⚠️ 重要な注意点

  • パス指定の精度:パターンマッチングは慎重に設定し、意図しないコンテンツが対象にならないよう注意してください
  • 優先順位の理解:このルールはデフォルト判定よりも優先されるため、設定前に影響範囲を十分に検討してください
  • 動的コンテンツの扱い:個人情報を含む可能性のあるパスは、必ずキャッシュ無効化を設定してください
  • 設定反映時間:ルール変更後、反映まで数分程度かかる場合があります

👉 関連ページ

キャッシュ制御については、「キャッシュ判定ルール」および「URLベース詳細設定」も併せてご確認ください。