DuraSite-Edge Online Manual

1. SSL/TLSプロトコル設定


機能概要 #

SSL/TLSバージョン設定機能は、DuraSite-Edgeとエンドユーザー間のHTTPS通信で使用するSSL/TLSプロトコルのバージョンを制御できる機能です。

安全な通信を提供するため、セキュリティレベルが高い比較的新しいバージョンに限定し、古いバージョンのプロトコルは既知の脆弱性が存在するため、デフォルトで無効化されています。

SSL/TLSプロトコルとは

インターネット上でデータを安全に送受信するための暗号化プロトコルです。
HTTPS通信において、通信内容の暗号化とサーバー認証を行う重要な仕組みです。

設定方法 #

SSL/TLSバージョンの設定は、DuraSite-Edgeの管理画面からお客様自身で行うことができます。

  1. 管理画面にログインし、「FQDN設定登録」にアクセスします。
  2. SSL/TLSバージョンの選択:
    • 設定画面内で有効/無効にしたい暗号スイートを選択します。
  3. 設定の保存:
    • 設定内容を確認し、「登録」ボタンをクリックして設定を有効にします。
  4. 設定の反映には時間がかかる場合があります。反映後の動作確認を必ず実施してください。

設定項目 #

DuraSite-EdgeでサポートされているSSL/TLSバージョンの詳細は以下の通りです:

ステータスSSL/TLSバージョンセキュリティレベル推奨度
有効TLS 1.3最高最推奨
有効TLS 1.2推奨
無効TLS 1.1非推奨
無効TLS 1.0非推奨
無効SSLv3極低危険

ユースケース #

SSL/TLSバージョン設定が有効な具体的なシナリオをご紹介します:

デフォルト設定の利用 #

最新の主要ブラウザやオペレーティングシステムとの互換性を最大限確保しつつ、業界で推奨される高いセキュリティレベル(TLS 1.2以上)を維持したい場合に適用します。

適用例:一般的なWebサイトやWebアプリケーション

特定のセキュリティ要件対応 #

PCI DSSのような特定の業界規制や、社内で定められた厳格な情報セキュリティポリシーにより、利用するTLSプロトコルのバージョンを特定のバージョンに制限することが必要な場合に適用します。

適用例:金融機関のオンラインバンキングやECサイト

レガシーシステム対応 #

古いOS上で動作するアプリケーションや特定のライブラリを使用するシステム、一部のIoTデバイスなどが、TLS 1.3などの比較的新しいバージョンに未対応で接続障害が発生している場合に適用します。

適用例:企業の基幹システムやIoTデバイス連携

注意事項 #

SSL/TLSバージョン設定をご利用いただく際の重要な注意点をご確認ください:

⚠️ 重要な注意点

  • 古いプロトコルの使用は推奨されません:TLS 1.0、TLS 1.1、SSLv3は既知の脆弱性があります
  • 設定変更には十分な検討が必要:セキュリティと互換性のバランスを考慮してください
  • 設定反映には時間がかかります:変更後の動作確認を必ず実施してください

👉 関連ページ

暗号化通信の設定については、「暗号化方式設定」および「HTTPバージョン」も併せてご確認ください。