機能概要 #
URLリライトは、エンドユーザーがアクセスした特定のURLを、DuraSite-Edgeサービスがオリジンサーバーへリクエストを転送する際に、内部的に異なるURLパス(またはクエリパラメータを含むURL)に書き換える機能です。
この処理はサービス内部で完結するため、エンドユーザーのブラウザに表示されるURLは元のアクセスのまま変更されません。これにより、ユーザーに提示するURLの構造と、バックエンドで実際に処理されるURLの構造を分離することが可能になります。
設定方法 #
URLリライトの設定は、DuraSite-Edgeの管理画面からお客様自身でルールとして設定できます。
- 管理画面にログインし、「URLベース詳細設定登録」にアクセスします。
- 必要に応じて「設定追加」ボタンをクリックし、新しいルール設定欄を追加・表示させます。
- 対象パスの指定:
- パス入力フィールド: キャッシュ動作を制御したいURIパスを、先頭の
/
から始まる形式で入力します(例:/images/
,/admin/users/
,/specific/page.html
)。- 入力フィールド下の説明にある通り、使用可能な文字は英数字および一部の記号 (
- . _ ~ * /
) です。
- 入力フィールド下の説明にある通り、使用可能な文字は英数字および一部の記号 (
- マッチ方法: パスのマッチング方法をラジオボタンで選択します。
パス (前方一致)
: 入力したパスで始まるすべてのURLにルールが適用されます。例えば/images/
を指定すると/images/logo.png
や/images/product/a.jpg
などにマッチします。完全一致
: 入力したパスと完全に一致するURLのみにルールが適用されます。
- パス入力フィールド: キャッシュ動作を制御したいURIパスを、先頭の
- 詳細 (アクションの設定):
- ルールブロックのドロップダウンリストから、実行したいアクションを選択します。
- ルールの動作として「リライト 」を選択します。
- 優先度 (↑↓ボタン): 複数のルールブロックがある場合、このボタンでルールの適用優先順位を調整します。通常、より具体的(狭い範囲)なルールをリストの上位(上に)配置します。
- ルールブロックのドロップダウンリストから、実行したいアクションを選択します。
- すべての設定が完了したら、「保存」ボタンをクリックしてルールを適用します。設定が反映されるまで、少し時間がかかる場合があります。
主なユースケース #
- ユーザーフレンドリーURLの実現:
- 見やすいURL (
/products/electronics/tv/super-hd-tv
) を、内部的なパラメータ付きURL (/catalog.php?category=tv&product_id=12345
) にリライトする。
- 見やすいURL (
- ファイル拡張子の非表示:
/support/contact
というURLへのアクセスを、実際のファイル/support/contact.php
にリライトする。
- バックエンド構成の隠蔽:
/app/settings
というURLを、実際のパス/internal/user/pref/settings_v2.do
にリライトし、内部構造を公開しない。
- ディレクトリ構造変更への対応:
- サーバー上で
/img/
ディレクトリを/assets/images/
に移動した場合でも、既存の/img/logo.png
というURLへのアクセスを/assets/images/logo.png
にリライトすることで、リンクの変更なしに対応する。
- サーバー上で
- 下位互換性の維持:
- 古いパス
/old_api/data
へのリクエストを、新しいパス/api/v3/data
にリライトして処理を継続する。
- 古いパス