DuraSite-Edge Online Manual

1.1. URL リライト

機能概要 #

URLリライトは、エンドユーザーがアクセスした特定のURLを、DuraSite-Edgeサービスがオリジンサーバーへリクエストを転送する際に、内部的に異なるURLパス(またはクエリパラメータを含むURL)に書き換える機能です。

この処理はサービス内部で完結するため、エンドユーザーのブラウザに表示されるURLは元のアクセスのまま変更されません。これにより、ユーザーに提示するURLの構造と、バックエンドで実際に処理されるURLの構造を分離することが可能になります。

設定方法 #

URLリライトの設定は、DuraSite-Edgeの管理画面からお客様自身でルールとして設定できます。

  1. 管理画面にログインし、「URLベース詳細設定登録」にアクセスします。
  2. 必要に応じて「設定追加」ボタンをクリックし、新しいルール設定欄を追加・表示させます。
  3. 対象パスの指定:
    • パス入力フィールド: キャッシュ動作を制御したいURIパスを、先頭の / から始まる形式で入力します(例: /images/, /admin/users/, /specific/page.html)。
      • 入力フィールド下の説明にある通り、使用可能な文字は英数字および一部の記号 (- . _ ~ * /) です。
    • マッチ方法: パスのマッチング方法をラジオボタンで選択します。
      • パス (前方一致): 入力したパスで始まるすべてのURLにルールが適用されます。例えば /images/ を指定すると /images/logo.png/images/product/a.jpg などにマッチします。
      • 完全一致: 入力したパスと完全に一致するURLのみにルールが適用されます。
  4. 詳細 (アクションの設定):
    • ルールブロックのドロップダウンリストから、実行したいアクションを選択します。
      • ルールの動作として「リライト 」を選択します。
    • 優先度 (↑↓ボタン): 複数のルールブロックがある場合、このボタンでルールの適用優先順位を調整します。通常、より具体的(狭い範囲)なルールをリストの上位(上に)配置します。
  5. すべての設定が完了したら、「保存」ボタンをクリックしてルールを適用します。設定が反映されるまで、少し時間がかかる場合があります。

主なユースケース #

  • ユーザーフレンドリーURLの実現:
    • 見やすいURL (/products/electronics/tv/super-hd-tv) を、内部的なパラメータ付きURL (/catalog.php?category=tv&product_id=12345) にリライトする。
  • ファイル拡張子の非表示:
    • /support/contact というURLへのアクセスを、実際のファイル /support/contact.php にリライトする。
  • バックエンド構成の隠蔽:
    • /app/settings というURLを、実際のパス /internal/user/pref/settings_v2.do にリライトし、内部構造を公開しない。
  • ディレクトリ構造変更への対応:
    • サーバー上で /img/ ディレクトリを /assets/images/ に移動した場合でも、既存の /img/logo.png というURLへのアクセスを /assets/images/logo.png にリライトすることで、リンクの変更なしに対応する。
  • 下位互換性の維持:
    • 古いパス /old_api/data へのリクエストを、新しいパス /api/v3/data にリライトして処理を継続する。