機能概要 #
hostsファイルとは、通常のDNS(Domain Name System)による名前解決の仕組みを経由せず、お使いの特定のコンピュータ上でのみ、特定のドメイン名(FQDN: Fully Qualified Domain Name)とIPアドレスの対応付けを強制的に記述するためのファイルです。
DuraSite-Edgeの導入プロセスにおいて、公開DNS設定(通常はCNAMEレコード)を本サービス用に変更する前に、このhostsファイルを利用することで、ご自身のPCからだけ、本番環境で使用するドメイン名(例: www.mysite.jp
)へのアクセスを、DuraSite-Edgeが提供する検証用のIPアドレスに一時的に向けることができます。
これにより、実際のDNS切り替えを実施する前に、DuraSite-Edgeサービスを経由した場合のWebサイト表示や各種機能(キャッシュ、リダイレクト、セキュリティ設定など)の動作に問題がないかを、事前にテスト・確認することが可能になります。
⚠️ | 【hostsファイル編集時の注意】 hostsファイルの設定変更は、操作を行ったPCにのみ影響し、一般ユーザーのアクセスには影響ありません。テスト完了後には、必ず元の設定に戻してください。 |
設定方法(ローカルPCでの手順) #
hosts
ファイルの編集は、動作確認を行いたいご自身のPC上で行います。ファイルの編集には管理者権限が必要です。
hosts
ファイルを開く:- テキストエディタ(例: メモ帳)を「管理者として実行」し、
hosts
ファイルを開きます。 - 一般的なファイルの場所:
- Windows:
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
- macOS / Linux:
/etc/hosts
- Windows:
- テキストエディタ(例: メモ帳)を「管理者として実行」し、
- 設定情報の追記:
- ファイルの一番下の行に、新しい行として以下を追加します。
- 書式:
[弊社指定のIPアドレス] [半角スペース] [動作確認するFQDN]
- 入力例(
www.mysite.jp
で確認する場合):XXX.XXX.XXX.XXX www.mysite.jp
(注意:XXX.XXX.XXX.XXX
の部分には、DuraSite-Edgeサービスより別途ご連絡する検証用のIPアドレスを正確に入力してください。)
- ファイルを上書き保存: 編集内容を保存します。
- 動作確認: Webブラウザを起動し、アドレスバーに設定したFQDN(例:
https://www.mysite.jp/
)を入力してアクセスし、サイトが正しく表示されるか、機能が動作するかを確認します。(必要に応じてブラウザキャッシュのクリアやPCのDNSキャッシュクリアを行ってください。) - 設定を元に戻す(必須):
動作確認が完了したら、必ず手順2で追記した行をhosts
ファイルから削除し、再度ファイルを上書き保存してください。- これを忘れると、そのPCからは通常のDNS設定でサイトにアクセスできなくなります。
主なユースケース #
- DNS切り替え前の最終確認:
- 本番ドメインのDNS設定(CNAMEレコードなど)を本サービスに変更する直前に、
hosts
ファイルを使ってサービス経由での表示・動作に問題がないかを最終チェックする。
- 本番ドメインのDNS設定(CNAMEレコードなど)を本サービスに変更する直前に、
- サービス設定の事前検証:
- 本サービス側で設定した各種機能(キャッシュルール、リダイレクト、WAF設定など)が、実際にサイトに適用された場合に意図通り動作するかを、
hosts
ファイル経由でアクセスして確認する。
- 本サービス側で設定した各種機能(キャッシュルール、リダイレクト、WAF設定など)が、実際にサイトに適用された場合に意図通り動作するかを、
- オリジンサーバーとの疎通確認:
- 本サービスがオリジンサーバーから正しくコンテンツを取得できているか(ファイアウォール設定なども含め)を、DNS切り替え前に確認する。
- 開発者によるローカルテスト:
- 開発者が自身のローカルマシンで、本番ドメイン名を使って本サービス(またはステージング環境のサービスIP)経由での動作をテストする。