DuraSite-Edge Online Manual

1.テスト環境での動作確認方法


機能概要 #

DuraSite-Edgeサービスの導入時や設定変更時には、本番環境に影響を与えることなく、安全に動作確認を行うことが重要です。

このページでは、hostsファイルを活用したテスト環境での動作確認方法について説明します。この方法により、ご自身のPC上でのみDuraSite-Edgeを経由した動作をテストでき、本番DNSを変更する前の事前検証が可能になります。

テスト環境での動作確認のメリット

  • 安全なテスト:一般ユーザーに影響を与えずに動作確認
  • 事前検証:本格導入前のリスク回避
  • 問題の早期発見:設定ミスや互換性問題の事前発見

設定方法 #

hostsファイル設定による試験通信は、お客様自身で設定できます。

  1. hostsファイルを開く:
    • Windows: メモ帳を「管理者として実行」してC:\Windows\System32\drivers\etc\hostsを開く
    • macOS/Linux: ターミナルでsudo nano /etc/hostsを実行
  2. 設定を追記:
    • 書式: [IPアドレス] [半角スペース] [FQDN]
    • 入力例: 203.0.113.100 www.example.com
    • 注意: 実際のIPアドレスは弊社より別途ご連絡いたします
  3. ファイルを保存: 編集内容を上書き保存し、テキストエディタを閉じる
  4. 動作確認: ブラウザで設定したFQDNにアクセスし、正常に表示されることを確認
  5. 設定を元に戻す(重要): テスト完了後は、追記した行を削除して設定を復元

ユースケース #

hostsファイル設定による試験通信が有効な具体的なシナリオをご紹介します:

DNS切り替え前の最終確認 #

本番ドメインのDNS設定を変更する直前に、DuraSite-Edge経由での動作に問題がないかを最終チェックします。

適用例:本番環境での事前動作確認

サービス設定の事前検証 #

各種機能(キャッシュルール、リダイレクト、WAF設定など)が意図通り動作するかを確認します。

適用例:設定変更の動作確認

オリジンサーバーとの疎通確認 #

DuraSite-Edgeがオリジンサーバーから正しくコンテンツを取得できているかを確認します。

適用例:ネットワーク接続の動作確認

開発者によるローカルテスト #

開発者が自身のローカル環境で、本番ドメイン名を使ってサービス経由での動作をテストします。

適用例:開発環境での動作確認

注意事項 #

hostsファイル設定による試験通信をご利用いただく際の重要な注意点をご確認ください:

⚠️ 重要な注意点

  • ローカル環境限定:hostsファイルの変更は、操作を行ったPCにのみ影響します
  • 一般ユーザーへの影響なし:一般ユーザーのアクセスには一切影響ありません
  • 設定の復元:テスト完了後は、必ず設定を元に戻してください
  • 管理者権限:hostsファイルの編集には管理者権限が必要です

トラブルシューティング #

試験通信中に発生する可能性のある問題と解決方法をご紹介します:

問題原因解決方法
サイトが表示されない• 設定の書式ミス
• 権限不足
• IPアドレスとFQDNの間にスペースがあるか確認
• 管理者権限でファイルを編集
古いサイトが表示される• ブラウザキャッシュ
• DNSキャッシュ
• ブラウザのハードリロード(Ctrl+F5)
ipconfig /flushdnsの実行
設定が反映されない• ファイル保存漏れ
• 書式エラー
• ファイルが正しく保存されているか確認
• 設定行に余分な文字がないか確認

👉 関連ページ

試験通信の完了後は、以下の設定を行ってください: