DuraSite-Edge Online Manual

2. RateLimit(β機能)


機能概要 #

RateLimit(レートリミット)機能は、指定したURIに対して、単位時間あたりに許可するリクエスト数を制限するアクセス制御機能です。

同一の送信元(IPアドレス)からのリクエストが設定した上限を超えた場合、超過分のリクエストをブロックし、オリジンサーバーの負荷上昇の抑制、ブルートフォース攻撃の緩和、Webスクレイピング行為の制限などに役立ちます。

RateLimit(レートリミット)とは

指定した時間枠内で同一IPアドレスからのリクエスト数を制限し、過度なアクセスを自動的にブロックする仕組みです。サーバー負荷の軽減やセキュリティ向上に効果的です。

⚠️ ベータ機能について

本機能は現在ベータ版(β機能)として提供されています。そのため、詳細な仕様(設定可能な値、バーストモードの挙動など)は今後変更される可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

設定方法 #

RateLimitの設定は、DuraSite-Edgeの管理画面から簡単に行えます。

  1. 管理画面にログインし、「WAF設定登録」メニューにアクセスします。
  2. 対象パスの指定:
    • パス入力: レートリミットを適用したいURIパスを指定してください(例:/api//login.php
    • マッチ方法: 完全一致または前方一致から選択
  3. レートリミット設定:
    • 有効化: 「RateLimitの有効化」のトグルスイッチをオンにします
    • 時間枠: リクエスト数をカウントする期間を秒数で入力してください(例:60秒)
    • リクエスト上限: 上記時間枠内で許可する最大リクエスト数を入力してください(例:100リクエスト)
    • バースト設定: ドロップダウンメニューから適切なモードを選択してください
  4. すべての設定が完了したら、「保存」ボタンをクリックします。設定の反映には数分程度かかる場合があります。

設定項目 #

RateLimit機能で設定可能な項目は以下の通りです:

設定項目説明設定例
対象パスレートリミットを適用するURIパス/api/
/login.php
マッチ方法パスの一致判定方法前方一致
完全一致
時間枠リクエスト数をカウントする期間60秒
300秒
リクエスト上限時間枠内で許可する最大リクエスト数100リクエスト
10リクエスト
バーストモード短期間の超過リクエスト処理方法仕様調整中
詳細未定

ユースケース #

RateLimit機能が効果的な具体的なシナリオをご紹介します:

ログイン認証画面への攻撃緩和 #

/loginへのリクエストを制限し、パスワードリスト攻撃やブルートフォース試行の効率を下げます。

適用例:認証システムのセキュリティ強化

APIエンドポイントの保護 #

特定の重い処理を行うAPI(例:/api/heavy-process)へのアクセスを制限し、サーバーリソースを保護します。

適用例:APIサーバーの負荷軽減

検索機能の乱用防止 #

サイト内検索機能(/search)へのリクエスト頻度を制限し、特定のユーザーやボットによる過度な負荷を防ぎます。

適用例:検索サーバーの安定運用

スクレイピング対策 #

大量のページを高速にクロールしようとするボットの動作を抑制するために、主要なコンテンツページに対して緩めのレートリミットを設定します。

適用例:Webスクレイピング行為の制限

注意事項 #

RateLimit機能をご利用いただく際の重要な注意点をご確認ください:

⚠️ 重要な注意点

  • ベータ機能の仕様変更:詳細な仕様は今後変更される可能性があります
  • 正常なユーザーへの影響:設定値によっては正常なユーザーのアクセスも制限される可能性があります
  • 設定反映時間:設定変更後、反映まで数分程度かかる場合があります
  • バーストモードの仕様:現在仕様調整中で、詳細は未定または変更予定です

👉 関連ページ

セキュリティ設定については、「1. WAF設定」および「1. IPアドレスベースのアクセス制限」も併せてご確認ください。