機能概要 #
ソーリーサーバー機能は、お客様のオリジンサーバーがメンテナンス中であったり、予期せぬ障害などで応答不能になったりした場合に、本サービスがあらかじめ用意された代替コンテンツ(静的なHTMLページなど)をエンドユーザーに自動的に表示するフォールバック機能です。
これにより、オリジンサーバーが利用できない状況でも、ユーザーに対して状況を説明したり、一時的な案内を行ったりすることが可能となり、単なるエラー表示よりも良いユーザー体験を提供できます。
表示するコンテンツ自体はお客様にご用意いただき、そのコンテンツを弊社(サービス提供者)がホストし、障害検知時に自動で配信する設定を行います。
設定方法 #
ソーリーサーバー機能の利用開始と設定には、お客様と弊社双方の作業が必要です。
- 【お客様】ソーリーサーバー用コンテンツの作成・準備:
- オリジンサーバーダウン時に表示させたい静的なHTMLファイル(および関連する画像、CSSなど)を作成します。
- このコンテンツは、オリジンサーバーに依存せずに表示できる必要があります(例: 画像パスなども含め自己完結しているか、絶対パスで指定されている)。
- 【お客様】弊社へのコンテンツ提供と利用依頼:
- 作成したコンテンツ一式を、弊社指定の方法でご提出ください。
- 同時に、本機能の利用を希望する旨を担当営業またはサポート窓口にご連絡ください。
- 【弊社】ソーリーサーバーの設定:
- ご提供いただいたコンテンツを弊社インフラ上に配置します。
- オリジンサーバーへの接続失敗(例: タイムアウト、5xxエラーの連続発生など)を検知した場合に、自動的にソーリーサーバーからコンテンツを配信するように、本サービスの設定を行います。
- 重要: 本機能は、お客様からのコンテンツ提供と弊社側での設定作業が必要となるため、ご利用をご希望の場合は、必ず事前に弊社の担当営業またはサポート窓口までご相談いただけますようお願いいたします。
主なユースケース #
- 計画メンテナンス時の告知:
- 事前に「○月○日 AM2:00~AM4:00までメンテナンス中です」といった内容の静的ページを用意し、実際のメンテナンス作業中にアクセスしてきたユーザーにそのページを表示させる。
- サーバー障害発生時の案内:
- オリジンサーバーが突然ダウンした場合に、「現在サーバーにアクセスできません。復旧までしばらくお待ちください。お急ぎの場合はこちらへご連絡ください。」といった案内ページを表示させる。
- 高負荷によるサービス低下時の表示:
- アクセスが集中しすぎてオリジンサーバーが応答を返せなくなった場合に、「現在アクセスが集中しています。時間をおいて再度お試しください」というページを表示する。
- 最低限の情報の提供:
- メインサイトがダウンしていても、会社の連絡先やサポート情報など、最低限必要な情報だけを掲載した静的ページを用意しておき、それをソーリーサーバーとして表示する。