DuraSite-Edge Online Manual

2. ソーリーサーバの用意


機能概要 #

ソーリーサーバー機能は、お客様のオリジンサーバーがメンテナンス中や予期せぬ障害などで応答不能になった場合に、あらかじめ用意された代替コンテンツを自動的に表示するフォールバック機能です。

これにより、オリジンサーバーが利用できない状況でも、ユーザーに対して状況を説明したり、一時的な案内を行ったりすることが可能となり、単なるエラー表示よりも良いユーザー体験を提供できます。

ソーリーサーバーとは

メインサーバーが利用できない際に代替として表示される静的なWebページのことです。「Sorry Server」という名称の通り、利用者にお詫びや状況説明を行うためのページを指します。

設定方法 #

ソーリーサーバー機能の利用開始には、お客様と弊社双方の作業が必要です:

  1. コンテンツ作成: お客様がソーリーサーバー用コンテンツの作成・準備を行います
    • このコンテンツは、オリジンサーバーに依存せずに表示できる必要があります(例: 画像パスなども含め自己完結しているか、絶対パスで指定されている)。
  2. 利用依頼: お客様が弊社へのコンテンツ提供と利用依頼を行います
    • 本機能の利用を希望する旨を担当営業またはサポート窓口にご連絡ください。
  3. 設定作業: 弊社がコンテンツ配置とソーリーサーバーの設定を実施します
  4. 動作確認: 双方で動作確認とテストを実施します

コンテンツ要件 #

ソーリーサーバー用コンテンツ作成時の重要な要件:

項目要件注意点
ファイル形式静的なHTMLファイル動的コンテンツ(PHP、JSP等)は使用不可
依存関係自己完結型外部リソースへの依存を最小限に
画像・CSS相対パスまたは絶対パスオリジンサーバーに依存しない構成
サイズ軽量な構成を推奨高速な表示のため

主なユースケース #

ソーリーサーバーが活用される代表的なシナリオをご紹介します:

計画メンテナンス #

事前に「○月○日 AM2:00~AM4:00までメンテナンス中です」といった内容の静的ページを用意し、メンテナンス作業中にアクセスしたユーザーに表示します。

適用例:システムリニューアル時のメンテナンス告知

緊急時対応 #

オリジンサーバーが突然ダウンした場合に、「現在サーバーにアクセスできません。復旧までしばらくお待ちください」といった案内ページを表示します。

適用例:サーバー障害時の緊急案内

最低限の情報提供 #

メインサイトがダウンしていても、会社の連絡先やサポート情報など、最低限必要な情報だけを掲載した静的ページを表示します。

適用例:緊急時の連絡先案内

注意事項 #

ソーリーサーバー機能をご利用いただく際の重要な注意点をご確認ください:

🚨 事前準備が必要

本機能は、お客様からのコンテンツ提供と弊社側での設定作業が必要となるため、ご利用をご希望の場合は、必ず事前に弊社の担当営業またはサポート窓口までご相談ください。

💡 コンテンツ作成のコツ

  • 簡潔で分かりやすいメッセージ:状況と復旧見込みを明確に
  • 連絡先の明記:緊急時の問い合わせ先を記載
  • 軽量な構成:高速表示のため画像や装飾は最小限に
  • ブランドの一貫性:自社のロゴやカラーリングを活用

👉 関連ページ

サーバー可用性向上のためのその他の機能については、「DDoSプロテクション」および「オリジンサーバの基本設定」もご確認ください。