DuraSite-Edge Online Manual

1. 画像変換(ImageBoost)

機能概要 #

画像変換(ImageBoost)は、Webサイト上の特定の画像フォーマット(JPEG, PNG, 静止GIF)を、より圧縮効率の高いWebP形式に本サービスが自動的に変換して配信する機能です。WebP形式は画質を維持したままファイルサイズを削減できるため、ページの表示速度の向上や転送データ量の削減に繋がり、ユーザー体験の改善やインフラコストの低減に貢献します。

この変換処理はサービス側で自動で行われるため、お客様が事前に画像をWebP形式に変換しておく必要はありません。また、アクセスしてきたクライアント(ブラウザ)がWebP形式に対応しているかを自動で判別し、対応している場合にのみWebP画像を、非対応の場合には変換前のオリジナル画像(JPEG/PNG/GIF)を配信するため、表示互換性の問題は発生しません。

対応フォーマットと制限:

  • 変換元として対応: PNG, JPEG, GIF (※アニメーションGIFは除く)
  • 変換元として非対応: アニメーションGIF, SVG など
  • 最大変換サイズ: 5MB

設定方法 #

ImageBoostの設定は、管理画面のFQDN設定で行います。

  1. 機能の有効化/無効化:
    • 設定画面内で「ImageBoostを使用する」のトグルスイッチをオン/オフにします。
  2. 設定内容を登録します。
  • 特定の画像の変換を無効にする方法:
    • もし特定の画像について、WebPへの自動変換を意図的に避けたい場合(例: 厳密な画質が求められる、変換により不都合が生じる場合など)は、その画像を配信するオリジンサーバー側の設定で、対象画像のHTTPレスポンスヘッダーに以下を追加してください。
      Cache-Control: no-transform
    • 本サービスはこのヘッダを検知すると、その画像に対しては変換処理を行わず、オリジナル形式のまま配信します。

主なユースケース #

  • Webサイトの表示速度改善:
    • 商品画像が多いECサイトや、写真ギャラリーサイトなどで本機能を有効にし、画像ファイルのダウンロード時間を短縮してページ全体の表示を高速化する。
  • モバイル回線でのデータ量削減:
    • スマートフォンなどデータ通信量が気になる環境からのアクセスに対し、ファイルサイズの小さいWebP画像を配信することで、ユーザーの通信量負担を軽減し、表示も速くする。
  • 画像最適化運用の簡略化:
    • Web制作者がJPEGやPNG形式で画像を作成・入稿するだけで、配信時に自動的にWebPに最適化されるため、画像形式変換の手間を省く。
  • 帯域幅コストの削減:
    • 画像の配信量が多いサイトにおいて、WebP変換によって総転送データ量を削減し、CDNやサーバーのネットワーク帯域コストを抑制する。
  • 画質劣化を避けたい画像の保護:
    • ピクセル単位での正確性が求められる画像や、WebP変換で意図しない劣化が見られる特定の画像について、オリジン側で Cache-Control: no-transform ヘッダを付与し、変換対象から除外する。