DuraSite-Edge Online Manual

1. F/W設定

機能概要 #

ファイアウォール(F/W)設定は、DuraSite-Edgeが提供するセキュリティ機能の中核をなすものです。この機能により、指定したURI(URLのパス部分、例: /admin//specific_page.html など)に対するアクセスを許可または拒否するルールを設定できます。

このアクセス制御を通じて、Webサイトやアプリケーションの特定領域へのアクセスを制限し、セキュリティを強化することが可能になります。多くの場合、IPアドレスによるアクセス制限など、他のセキュリティ条件と組み合わせて利用されます。

設定方法 #

ファイアウォール(F/W)のアクセス制限ルールは、DuraSite-Edgeの管理画面からお客様自身でルールとして設定できます。

  1. 管理画面にログインし、「F/W設定」にアクセスします。
  2. 必要に応じて「新規登録」ボタンをクリックし、新しいルール設定欄を追加・表示させます。
  3. ルールの命名:
    • 作成するルールを識別するための「名前」を入力します。
  4. 対象パスの指定:
    • パス入力フィールド: キャッシュ動作を制御したいURIパスを、先頭の / から始まる形式で入力します(例: /images/, /admin/users/, /specific/page.html)。
      • 入力フィールド下の説明にある通り、使用可能な文字は英数字および一部の記号 (. _ ~ * /) です。
    • マッチ方法: パスのマッチング方法をラジオボタンで選択します。
      • パス (前方一致): 入力したパスで始まるすべてのURLにルールが適用されます。例えば /images/ を指定すると /images/logo.png/images/product/a.jpg などにマッチします。
      • 完全一致: 入力したパスと完全に一致するURLのみにルールが適用されます。
  5. 追加条件の設定 (任意):
    • 必要に応じて、「条件を追加」ボタンなどを利用し、パス以外の条件を設定します。
  6. 詳細 (アクションの設定):
    • ルールブロックのドロップダウンリストから、実行したいアクションを選択します。
      • ドロップダウンメニューから「アクセスを拒否する」または「アクセスを許可する」を選択します。
    • 優先度 (↑↓ボタン): 複数のルールブロックがある場合、このボタンでルールの適用優先順位を調整します。通常、より具体的(狭い範囲)なルールをリストの上位(上に)配置します。
  7. すべての設定が完了したら、「保存」ボタンをクリックしてルールを適用します。設定が反映されるまで、少し時間がかかる場合があります。

主なユースケース #

  • 管理エリアへのアクセス制限:
    • 名前: block_admin_access
    • パス: /admin/ (前方一致)
    • 条件: なし (または特定のIP以外など)
    • アクション (マッチした場合): アクセスを拒否する
  • 特定のスクリプトへの直接アクセスの禁止:
    • 名前: deny_direct_script_access
    • パス: /includes/database.php (完全一致)
    • 条件: なし
    • アクション (マッチした場合): アクセスを拒否する
  • 非公開ディレクトリへのアクセス禁止:
    • 名前: block_private_data
    • パス: /private_data/ (前方一致)
    • 条件: なし
    • アクション (マッチした場合): アクセスを拒否する
  • 特定のAPIエンドポイントのみ公開:
    • ルール1 (高優先度):
      • 名前: allow_public_api
      • パス: /api/public/ (前方一致)
      • 条件: なし
      • アクション (マッチした場合): アクセスを許可する
    • ルール2 (低優先度):
      • 名前: block_other_api
      • パス: /api/ (前方一致)
      • 条件: なし
      • アクション (マッチした場合): アクセスを拒否する