DuraSite-Edge Online Manual

2. ホストヘッダ設定


機能概要 #

ホストヘッダ変更機能は、DuraSite-Edgeからオリジンサーバへのリクエスト時に送信されるHostヘッダの値を任意のホスト名に変更できる機能です。

通常、エンドユーザーがアクセスしたFQDN(例:www.yourdomain.com)がそのままHostヘッダとして送信されますが、この機能により別のホスト名を指定できます。

Hostヘッダとは

HTTPリクエストに含まれるヘッダの一つで、リクエスト先のホスト名(ドメイン名)を示します。
Virtual Hostを使用するWebサーバでは、このヘッダの値に基づいて提供するコンテンツを決定します。

設定方法 #

ホストヘッダの変更設定は、DuraSite-Edgeの管理画面からお客様自身でルールとして設定できます。

  1. 管理画面にログインし、「FQDN設定登録」にアクセスします。
  2. 機能の有効化/無効化:
    • 設定画面内で「オリジンへのアクセスでHostヘッダを変更する」のトグルスイッチをオン/オフにします。
  3. ホストヘッダの指定:
    • 入力フィールド: 任意のホスト名を入力して下さい(例: api.internal.com)。
  4. すべての設定が完了したら、「登録」ボタンをクリックします。設定が反映されるまで、少し時間がかかる場合があります。

設定項目 #

ホストヘッダ変更機能で設定可能な項目は以下の通りです:

設定項目説明設定例
機能ON/OFFホストヘッダ変更機能の有効/無効トグルスイッチで切り替え
変更後ホスト名オリジンサーバに送信するホスト名api.example.com
internal.domain.local

ユースケース #

ホストヘッダ変更機能が有効な具体的なシナリオをご紹介します:

Virtual Host対応 #

オリジンサーバがHostヘッダの値に基づいてコンテンツを切り替える設定(Name-based Virtual Hosting)に対応します。

適用例:Apache/Nginxで複数サイトを運用している場合

内部ホスト名利用 #

インターネット上に公開されていない内部的なホスト名でのリクエスト受付が必要な構成に対応します。

適用例:社内システムやプライベートクラウド環境での利用

ドメイン集約 #

複数の異なるドメイン名からのアクセスを、オリジンサーバ側では単一のアプリケーションで処理したい場合に活用できます。

適用例:マルチブランドサイトの統合管理

注意事項 #

ホストヘッダ変更機能をご利用いただく際の重要な注意点をご確認ください:

⚠️ 重要な注意点

  • オリジンサーバとの整合性:指定するホスト名がオリジンサーバで正しく処理されることを事前に確認してください
  • SSL証明書の対応:HTTPSを使用する場合、変更後のホスト名に対応するSSL証明書がオリジンサーバに設定されている必要があります
  • 設定反映時間:設定変更後、反映まで数分程度かかる場合があります

👉 関連ページ

オリジンサーバの設定については、「1. オリジンサーバの基本設定」および「3. ルーティング設定」も併せてご確認ください。