機能概要 #
デフォルトの動作:通常、DuraSite-Edgeは、エンドユーザーがアクセスに使用したFQDN(例: www.yourdomain.com
)を、そのままHTTPリクエストの Host
ヘッダの値としてオリジンサーバーへ送信します。
本機能による変更: この機能を有効にすると、DuraSite-Edgeからオリジンサーバーへ送信するリクエストの Host
ヘッダ値を、お客様が指定した任意のホスト名(オリジンサーバーが認識できるFQDN形式または内部ネットワーク用のホスト名)に上書きすることができます。
設定方法 #
ホストヘッダの変更設定は、DuraSite-Edgeの管理画面からお客様自身でルールとして設定できます。
- 管理画面にログインし、「FQDN設定登録」にアクセスします。
- 機能の有効化/無効化:
- 設定画面内で「オリジンへのアクセスでHostヘッダを変更する」のトグルスイッチをオン/オフにします。
- ホストヘッダの指定:
- 入力フィールド: 任意のホスト名を入力して下さい(例: www.example.com)。
- すべての設定が完了したら、「登録」ボタンをクリックします。設定が反映されるまで、少し時間がかかる場合があります。
主なユースケース #
この Host
ヘッダ変更機能が有効な、具体的なシナリオをいくつか紹介します。
- オリジンサーバーのVirtual Host設定への対応:
- オリジンサーバーが、受信した
Host
ヘッダの値に基づいて、提供するWebサイトやコンテンツを切り替えるように設定されている(Name-based Virtual Hosting)。サービスからのリクエストが、オリジンサーバーが期待するHost
ヘッダを持つように設定します。
- オリジンサーバーが、受信した
- 内部ホスト名の利用:
- オリジンサーバーが、インターネット上に公開されていない内部的なホスト名(例:
webserver01.internal.local
)でリクエストを受け付ける必要がある構成の場合、その内部ホスト名をHost
ヘッダとして指定します。
- オリジンサーバーが、インターネット上に公開されていない内部的なホスト名(例:
- ドメイン集約:
- 複数の異なるドメイン名(例:
site-a.com
,site-b.jp
)からのアクセスを、オリジンサーバー側では単一のアプリケーション(例:main-app.internal
を期待)で処理したい場合に、Host
ヘッダをその単一のホスト名に統一してオリジンへ送信します。
- 複数の異なるドメイン名(例: