DuraSite-Edge Online Manual

1. オリジンサーバの基本設定


サービス概要 #

DuraSite-Edgeがお客様のコンテンツを正しく配信するために、オリジンサーバの接続情報をご提供いただく必要があります。

キャッシュサーバにコンテンツが存在しない場合やキャッシュ期限切れの際に、設定されたオリジンサーバからコンテンツを取得し、エンドユーザーに配信します。

📝 用語説明

  • オリジンサーバ:実際のWebコンテンツが保存されているサーバー
    例:お客様のWebサーバー、アプリケーションサーバー
  • FQDN:完全修飾ドメイン名(Fully Qualified Domain Name)
    例:origin.example.com

必要な設定情報 #

オリジンサーバの設定には、以下の3つの情報が必要です:

項目説明設定例
接続先アドレスIPアドレスまたはホスト名(FQDN)を指定192.0.2.1
origin.example.com
接続先ポート番号オリジンサーバが待ち受けるポート番号HTTP: 80
HTTPS: 443
接続先プロトコルDuraSite-Edgeからオリジンサーバへの接続方式HTTP
HTTPS

SSL/TLS対応仕様 #

HTTPS接続を使用する場合のSSL/TLS対応バージョンは以下の通りです:

項目対応バージョン
SSL/TLSTLS 1.2
TLS 1.3

設定例 #

一般的な構成パターンをご紹介します:

  1. 単一のWebサーバー構成
    アドレス:web.mysite.jp、ポート:80、プロトコル:HTTP
  2. SSL対応のWebサーバー構成
    アドレス:secure.example.com、ポート:443、プロトコル:HTTPS
  3. カスタムポート使用の構成
    アドレス:192.168.1.100、ポート:8080、プロトコル:HTTP

重要な注意事項 #

必須設定

オリジンサーバ側では、「サービスアクセスIP」セクションで説明しているDuraSite-Edgeのアクセス元IPアドレスからの通信を必ず許可してください。

この設定がない場合、DuraSite-Edgeからオリジンサーバへの接続が失敗し、サービスが正常に動作しません。

設定サポートのご案内

以下の場合は、担当営業またはサポート窓口までお気軽にご相談ください:
• 設定内容に関するご質問
• 複数のオリジンサーバを指定したい場合
• 特殊な構成や要件がある場合
• SSL/TLS設定に関する技術的なサポート

👉 関連設定

オリジンサーバの設定完了後は、以下の関連設定もご確認ください:
「2. ホストヘッダ設定」 – バーチャルホスト対応
「3. ルーティング設定」 – 高度なルーティング設定
「4. バックアップサーバー設定」 – 冗長化構成