機能概要 #
キャッシュTTL(Time To Live)は、DuraSite-Edgeがキャッシュしたコンテンツを、オリジンサーバーに有効性を確認せずクライアントに応答できる期間(秒単位)です。
適切なTTL設定により、コンテンツの鮮度を保ちつつ、キャッシュによる高速応答とオリジンサーバーの負荷軽減効果を最大化できます。
TTL(Time To Live)とは
キャッシュされたコンテンツの有効期限を示す値です。
TTL期間中はオリジンサーバーに問い合わせずキャッシュから直接応答し、期限切れ後は再検証を行います。
設定方法 #
キャッシュTTLの設定は、DuraSite-Edgeの管理画面からお客様自身でルールとして設定できます。
- 管理画面にログインし、「URLベース詳細設定登録」にアクセスします。
- 機能の有効化:
- 「新規登録」ボタンをクリックし、新しいルールを追加します。
- 対象パスの指定:
- パス入力フィールド: 動作を制御したいURIパスを、先頭の
/
から始まる形式で入力します(例:/images/
,/admin/users/
,/specific/page.html
)。 - マッチ方法: パスのマッチング方法をラジオボタンで選択します。完全一致にしない場合は前方一致になります。
- パス入力フィールド: 動作を制御したいURIパスを、先頭の
- TTL設定:
- ルールブロックのドロップダウンリストから「TTL設定」を選択します。
- TTL値の入力: キャッシュさせたい期間を秒単位で入力します。
- すべての設定が完了したら、「登録」ボタンをクリックします。設定が反映されるまで、少し時間がかかる場合があります。
設定範囲 #
管理画面から直接TTL値を指定する場合、設定可能な値の範囲は以下の通りです:
項目 | 設定可能な値 | 説明 |
---|---|---|
最小値 | 0 秒 | TTLを 0 に設定すると、該当のコンテンツはキャッシュされません |
最大値 | 8,640,000 秒(100日) | オリジン側でCache-Control:max-age,s-maxageで指定した場合の最大値は2^31(約21億)秒になり、その値が優先されます |
ユースケース #
TTL設定が有効な具体的なシナリオをご紹介します:
推奨設定パターン #
サイト種別に応じた具体的なTTL設定パターンをご紹介します:
サイト種別 | コンテンツ | 推奨TTL |
---|---|---|
ECサイト | 商品画像 商品詳細ページ カート・決済ページ | 86,400 秒(1日)1,800 秒(30分)0 秒(キャッシュなし) |
メディアサイト | 記事ページ トップページ 画像・動画 | 7,200 秒(2時間)600 秒(10分)604,800 秒(7日) |
Webアプリ | 静的アセット API応答 ユーザー固有データ | 2,592,000 秒(30日)300 秒(5分)0 秒(キャッシュなし) |
注意事項 #
TTL設定をご利用いただく際の重要な注意点をご確認ください:
⚠️ 重要な注意点
- オリジンヘッダの優先: オリジンサーバーのCache-Controlヘッダが管理画面設定より優先されます
- 設定反映時間: 設定変更後、反映まで数分程度かかる場合があります
- 動作確認の重要性: TTL設定後は必ず動作確認を実施してください
- 個人情報の取り扱い: ユーザー固有の情報を含むページはTTL=0に設定してください
👉 関連ページ
TTL機能の詳細については、「TTL切れ時の動作」および「キャッシュ再検証」も併せてご確認ください。