機能概要 #
キャッシュされたコンテンツのTTL(Time To Live)が切れると、そのキャッシュは「Stale(古い)」状態となります。
Staleキャッシュに対してクライアントからリクエストがあった場合、DuraSite-Edgeはオリジンサーバーへコンテンツの変更確認(再検証)を行います。
Staleキャッシュとは
TTLの有効期限が切れたキャッシュコンテンツのことです。
即座に削除されるのではなく、再検証によってまだ有効かどうかを確認します。
再検証プロセス #
DuraSite-EdgeはIf-Modified-Since
ヘッダを使用してオリジンサーバーに効率的な問い合わせを実行します。
- TTL期限切れの検出:キャッシュがStale状態であることを確認
- 条件付きリクエスト送信:
If-Modified-Since
ヘッダでコンテンツの最終更新日を指定 - オリジンサーバーの応答確認:変更有無をステータスコードで判断
- 適切な処理実行:応答に基づいてキャッシュ更新またはTTL延長
応答パターン別の動作 #
オリジンサーバーからの応答ステータスコードに基づいて、DuraSite-Edgeは以下の動作を実行します:
ステータスコード | 動作 | 結果 |
---|---|---|
200 OK | オリジンでコンテンツが更新済み 新しいコンテンツを取得・キャッシュ更新 | 新コンテンツを配信 |
304 Not Modified | オリジンでコンテンツは未更新 既存キャッシュのTTLをリフレッシュ | 既存キャッシュを配信 |
404/410 | コンテンツがオリジンから削除済み キャッシュを削除 | エラーを返す |
5xx | オリジンサーバーでエラー発生 | エラーを返す |
メリット #
この再検証プロセスにより、以下の利点が実現されます:
パフォーマンス向上 #
304応答時はコンテンツ本体のダウンロードが不要なため、オリジンサーバーの負荷とネットワーク帯域を大幅削減できます。
コンテンツ鮮度保証 #
クライアントには常にオリジンサーバー上の最新状態が反映されたコンテンツが提供されます。
高速応答 #
既存キャッシュが有効な場合、再ダウンロード不要でクライアントへの応答が高速化されます。
注意事項 #
TTL切れ時の再検証プロセスに関する重要な注意点をご確認ください:
⚠️ 重要な注意点
- オリジンサーバーの対応:Last-Modifiedヘッダを正しく返すようにオリジンサーバーを設定してください
- 一時的な遅延:再検証中は通常よりもわずかに応答時間が長くなる場合があります
- オリジンの負荷:TTLが短すぎると再検証頻度が高くなり、オリジンサーバーの負荷が増加します
👉 関連ページ
TTL設定の詳細については、「キャッシュ有効期限設定」および「キャッシュ再検証」も併せてご確認ください。