DuraSite-Edge Online Manual

1.3. リダイレクト

機能概要 #

URLリダイレクト機能は、エンドユーザーが特定のURLにアクセスした際、DuraSite-Edgeサービスが自動的にHTTPリダイレクト応答(例: 301、302などの3xxステータスコードとLocationヘッダ)を返却し、ユーザーのブラウザを別の指定されたURLへ誘導(転送)する機能です。

URLリライトがサーバー内部でのパス書き換えであるのに対し、リダイレクトはブラウザにURLの変更を指示し、結果としてブラウザのアドレスバーに表示されるURLが実際に変わる点が異なります。この機能は、コンテンツの移転、URLの正規化(統一)、HTTPSプロトコルへの強制的な切り替えなどに利用されます。

設定方法 #

URLリダイレクトの設定は、DuraSite-Edgeの管理画面からお客様自身でルールとして設定できます。

  1. 管理画面にログインし、「URLベース詳細設定登録」にアクセスします。
  2. 必要に応じて「設定追加」ボタンをクリックし、新しいルール設定欄を追加・表示させます。
  3. 対象パスの指定:
    • パス入力フィールド: キャッシュ動作を制御したいURIパスを、先頭の / から始まる形式で入力します(例: /images/, /admin/users/, /specific/page.html)。
      • 入力フィールド下の説明にある通り、使用可能な文字は英数字および一部の記号 (. _ ~ * /) です。
    • マッチ方法: パスのマッチング方法をラジオボタンで選択します。
      • パス (前方一致): 入力したパスで始まるすべてのURLにルールが適用されます。例えば /images/ を指定すると /images/logo.png/images/product/a.jpg などにマッチします。
      • 完全一致: 入力したパスと完全に一致するURLのみにルールが適用されます。
  4. 詳細 (アクションの設定):
    • ルールブロックのドロップダウンリストから、実行したいアクションを選択します。
      • ルールの動作として「リダイレクト (Redirect)」を選択します。
      • リダイレクト先URLの指定: ブラウザを転送させたい先のURL(絶対URLまたは相対パス)を入力します。
      • ステータスコードの選択: リダイレクトの種類を示すHTTPステータスコードを選択します。
        • 301 Moved Permanently (恒久的な移動)
        • 302 Found (一時的な移動、過去の仕様)
    • 優先度 (↑↓ボタン): 複数のルールブロックがある場合、このボタンでルールの適用優先順位を調整します。通常、より具体的(狭い範囲)なルールをリストの上位(上に)配置します。
  5. すべての設定が完了したら、「保存」ボタンをクリックしてルールを適用します。設定が反映されるまで、少し時間がかかる場合があります。

主なユースケース #

  • コンテンツの移動・削除に伴う転送:
    • /old_feature.html にアクセスした場合、新しい紹介ページ /new_feature_intro へ恒久的にリダイレクト (301)。
  • HTTPからHTTPSへの強制:
    • http://example.com/* への全アクセスを https://example.com/* へ恒久的にリダイレクト (301 または 308)。
  • wwwサブドメインの有無の統一:
    • example.com へのアクセスを www.example.com へ恒久的にリダイレクト (301) し、URLを正規化する。
  • サイト移転・ドメイン変更:
    • 古いドメイン old-site.jp への全アクセスを、新しいドメイン new-site.com の対応するページへ恒久的にリダイレクト (301)。
  • メンテナンス告知ページへの一時的誘導:
    • サイトメンテナンス中に、トップページ / へのアクセスを /maintenance.html へ一時的にリダイレクト (302 または 307)。
  • マーケティング用短縮URL:
    • 広告で使用する短いURL /promo から、実際の長いランディングページURLへリダイレクト (302 または 307)。