機能概要 #
URLリダイレクト機能は、エンドユーザーが特定のURLにアクセスした際、DuraSite-Edgeサービスが自動的にHTTPリダイレクト応答(例: 301、302などの3xxステータスコードとLocationヘッダ)を返却し、ユーザーのブラウザを別の指定されたURLへ誘導(転送)する機能です。
URLリライトがサーバー内部でのパス書き換えであるのに対し、リダイレクトはブラウザにURLの変更を指示し、結果としてブラウザのアドレスバーに表示されるURLが実際に変わる点が異なります。この機能は、コンテンツの移転、URLの正規化(統一)、HTTPSプロトコルへの強制的な切り替えなどに利用されます。
設定方法 #
URLリダイレクトの設定は、DuraSite-Edgeの管理画面からお客様自身でルールとして設定できます。
- 管理画面にログインし、「URLベース詳細設定登録」にアクセスします。
- 必要に応じて「設定追加」ボタンをクリックし、新しいルール設定欄を追加・表示させます。
- 対象パスの指定:
- パス入力フィールド: キャッシュ動作を制御したいURIパスを、先頭の
/
から始まる形式で入力します(例:/images/
,/admin/users/
,/specific/page.html
)。- 入力フィールド下の説明にある通り、使用可能な文字は英数字および一部の記号 (
. _ ~ * /
) です。
- 入力フィールド下の説明にある通り、使用可能な文字は英数字および一部の記号 (
- マッチ方法: パスのマッチング方法をラジオボタンで選択します。
パス (前方一致)
: 入力したパスで始まるすべてのURLにルールが適用されます。例えば/images/
を指定すると/images/logo.png
や/images/product/a.jpg
などにマッチします。完全一致
: 入力したパスと完全に一致するURLのみにルールが適用されます。
- パス入力フィールド: キャッシュ動作を制御したいURIパスを、先頭の
- 詳細 (アクションの設定):
- ルールブロックのドロップダウンリストから、実行したいアクションを選択します。
- ルールの動作として「リダイレクト (Redirect)」を選択します。
- リダイレクト先URLの指定: ブラウザを転送させたい先のURL(絶対URLまたは相対パス)を入力します。
- ステータスコードの選択: リダイレクトの種類を示すHTTPステータスコードを選択します。
301 Moved Permanently
(恒久的な移動)302 Found
(一時的な移動、過去の仕様)
- 優先度 (↑↓ボタン): 複数のルールブロックがある場合、このボタンでルールの適用優先順位を調整します。通常、より具体的(狭い範囲)なルールをリストの上位(上に)配置します。
- ルールブロックのドロップダウンリストから、実行したいアクションを選択します。
- すべての設定が完了したら、「保存」ボタンをクリックしてルールを適用します。設定が反映されるまで、少し時間がかかる場合があります。
主なユースケース #
- コンテンツの移動・削除に伴う転送:
/old_feature.html
にアクセスした場合、新しい紹介ページ/new_feature_intro
へ恒久的にリダイレクト (301
)。
- HTTPからHTTPSへの強制:
http://example.com/*
への全アクセスをhttps://example.com/*
へ恒久的にリダイレクト (301
または308
)。
- wwwサブドメインの有無の統一:
example.com
へのアクセスをwww.example.com
へ恒久的にリダイレクト (301
) し、URLを正規化する。
- サイト移転・ドメイン変更:
- 古いドメイン
old-site.jp
への全アクセスを、新しいドメインnew-site.com
の対応するページへ恒久的にリダイレクト (301
)。
- 古いドメイン
- メンテナンス告知ページへの一時的誘導:
- サイトメンテナンス中に、トップページ
/
へのアクセスを/maintenance.html
へ一時的にリダイレクト (302
または307
)。
- サイトメンテナンス中に、トップページ
- マーケティング用短縮URL:
- 広告で使用する短いURL
/promo
から、実際の長いランディングページURLへリダイレクト (302
または307
)。
- 広告で使用する短いURL